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起業

事業アイデアの考え方を整理する

bantou@

事業のアイデア出しを論理的に考えてみる

事業のアイデアは、新しいビジネスを立ち上げる際に不可欠なプロセスですが、一旦論理的に何をすればいいのか整理してみましょう。

  1. 市場調査と競争分析:
    • 市場調査: 市場調査は、特定の業界や市場セグメントに関する情報を収集し、ビジネスの方向性を決定するのに役立ちます。主要な要点には以下が含まれます。
      • 市場の規模と成長率:市場がどれだけ大きく成長しているかを理解し、潜在的な機会を特定します。
      • ターゲット市場:どのような顧客が製品やサービスを必要としているかを特定します。
      • トレンドとニーズ:市場内の最新のトレンドや消費者のニーズを把握します。
      • 顧客セグメンテーション:異なる顧客グループを特定し、各セグメントの要求を理解します。
    • 競争分析: 競争分析では、同様の製品やサービスを提供する競合他社を評価し、ビジネスアイデアの独自性と競争優位性を確認します。
      • 競合他社の強みと弱み:競合他社の戦略、製品、価格設定、マーケティングアプローチを分析します。
      • 市場シェア:競合他社の市場シェアと競争状況を調査します。
      • 顧客フィードバック:競合他社に対する顧客の評判やフィードバックを収集し、改善のヒントを得ます。
      • 差別化ポイント:競争他社と比較して、どのように差別化できるかを考えます。
  2. ユーザーのニーズと問題の特定:
    • ユーザーのニーズ特定: ユーザーのニーズを理解するために、市場調査と顧客インタビュー、アンケートなどの方法を使用します。主要なポイントには以下が含まれます。
      • 顧客の要望と欲求:顧客が何を求めているかを把握し、それに応じた製品やサービスを提供します。
      • 問題の特定:顧客が抱えている課題や問題を洗い出し、それを解決する方法を見つけます。
      • フィードバック収集:既存の製品やサービスに関する顧客のフィードバックを収集し、改善点を見つけます。
    • 問題の特定: ユーザーが直面している問題を特定することは、新しいビジネスアイデアを生み出す重要なステップです。問題特定に関するポイントには以下が含まれます。
      • 顧客のニーズと関連する問題:顧客の要望やニーズに関連する具体的な問題を明らかにします。
      • 市場の未解決の課題:市場にはまだ解決されていない課題やニーズがあるかどうかを調査します。
      • トレンドと変化:市場のトレンドや環境の変化によって生じる新たな問題を考慮します。
  3. 独自のビジネスアイデアの創出:
    • アイデアのブレインストーミング: アイデアを創出するために、クリエイティブなブレインストーミングセッションを行います。異なる視点からのアイデアを収集し、新しいアプローチを検討します。
    • 顧客フィードバックの活用: 顧客からのフィードバックを活用して、新しいアイデアを形成します。顧客の声を収集し、それに基づいて製品やサービスを開発します。
    • 市場トレンドとの結びつき: 市場のトレンドや変化に敏感であり、それに合致する新しいビジネスアイデアを考えます。市場の需要に合わせたソリューションを提供することが成功の鍵です。

事業のアイデアを考えるにあたって、市場調査と競争分析、ユーザーのニーズと問題の特定、そして独自のビジネスアイデアの創出が欠かせません。これらのステップを組み合わせて、市場で成功するためのビジネスアイデアを形成し、ビジネスプランを構築していくことが重要です。

オリジナルなアイデアはそもそも必要なのか?

ここまでアイデアを考えるにあたり整理をしましたが、そもそもの考えとしてオリジナルなアイデアは事業成功において本当に必要なのでしょうか?

仮に成功の定義を上場とした場合に2023年11月時点の事例で考えてみます。

2023年11月20日東証スタンダード市場上場承認
(株)早稲田学習研究会
学習塾が主要事業です。

2023年11月24日東証グロース市場上場承認
(株)yutori
アパレルの販売が主要事業です。

2023年11月15日東証スタンダード市場上場承認
(株)ロココ
ITのBPO受託、アウトソーシングが主要事業です。

2023年11月21日東証グロース市場上場承認
(株)ナルネットコミュニケーションズ
自動車整備の受託が主要事業です。

2023年11月17日東証グロース市場承認
(株)ヒューマンテクノロジーズ
勤怠管理Saas提供が主要事業です。

この中で、基本的に世の中で初めて見たと言えるような斬新なビジネスはありません。当然ですが、上場するくらいの力がある企業ですからサービスレベルや対象とするターゲット顧客を変える事で差別化や強みを作り出しています。

例えば、一番最初に記載している早稲田学習研究会は名称からして高田馬場に教室がありそうなイメージがありますが、東京には校舎がありません。埼玉、栃木、群馬の小中学生をメイン顧客にした学習塾です。

無料補修があったりと、生徒への面倒見の良さが売りになっています。また賃料も安く済むため固定費も低く、無借金経営を実現しています。スタンダード市場に上場する規模の企業で無借金経営というのは非常に珍しいケースです。

また、自動車整備という非常に古いビジネスモデルの中で上場をしているナルネットコミュニケーションズは対象顧客がリース会社等の法人顧客のみを対象にしています。そのため依頼される台数が桁違いに多く、街の自動車整備会社とはその点が異なるビジネスモデルです。

このように既存のビジネスモデルのクオリティを向上させるか、対象顧客を変えるか等の部分的な改善が成功しているビジネスモデルには多いと考えられます。

最後にあげているヒューマンテクノロジーズも勤怠自体は昔からタイムカードがあり、それをデジタル化する流れは20年くらいの間では当たり前になっています。その中でSaaSモデルにして企業のコストを削減をさせたりと部分的なビジネスモデルの改善による市場浸透を図った例と言えます。

では、このように直近の上場企業のビジネスアイデアは学習塾であったり、アパレル販売であったりとあまり新しいビジネスアイデアという印象のある会社はありません。

この点から既に昔からあるビジネスモデルを改善する方向性で検討する方が、一から考えるよりも成功確率が高くないかと迷いますね。

ただし、新しいビジネスアイデアを探すことと、既存のビジネスモデルを改善することのどちらが成功確率が高いかは、状況によります。どちらのアプローチも成功する可能性がありますが、成功にはさまざまな要因が影響します。

既存のビジネスモデルを改善していく場合:

  • 既存の需要に対応: 既存のビジネスモデルを改善することは、既存の需要に対応しやすい場合があります。市場が既に存在し、顧客がそのサービスや製品を求めている場合、改善や革新によって競争優位性を確立しやすくなります。
  • リスクの低減: 既存のビジネスモデルを改善する際、市場の需要や競合状況が既知のものであるため、リスクが比較的低くなることがあります。新規事業を立ち上げる場合に比べて、資金調達や市場投入の際のリスクが少なくなることがあります。

新しいビジネスアイデアを試みる場合:

  • 市場の変化への適応: 一方で、新しいビジネスアイデアは市場の変化や新たな需要に対応するために有用です。これにより、未開拓の市場セグメントや競合の少ない分野で競争優位性を築く機会が生まれます。ファーストペンギンとしてマーケットを抑えられる可能性があります。
  • イノベーションと成長: 新しいビジネスアイデアはイノベーションの機会を提供し、成長ポテンシャルが高いことがあります。競合他社との差別化を図り、新しい市場を開拓することができます。
  • リスクの高さ: 新しいビジネスアイデアを探すことには、リスクが高い場合があります。市場の需要や成功の見込みが不透明であるため、リスクを適切に評価し、リソースを効果的に活用することが必要です。

新しいビジネスモデルの事例として、例えばスターリンクなんかは衛星からのインターネット回線の提供というイーロンマスクがいつでも宇宙にロケットを飛ばせるという独自のポジションだからこそできた未開のビジネスモデルと言えます。

ただし、インターネット回線の提供という古いビジネスモデルの改善という見方もできなくないので、いずれにしても100%新しいビジネスモデルというのはもはや存在しないとも言えます。

結局は事業家や企業は自身のリソース、市場の状況、競合状況、リスク許容度などを考慮して戦略を検討する必要がありますので、自分が何が出来て、どこまでリスクを背負えるかにもよると言えます。

また、成功には情熱、創造性、市場洞察、効果的な実行など多くの要因が影響します。結局、新しいビジネスアイデアを追求するか、既存のビジネスモデルを改善するかは、具体的な状況とビジョンに合わせて選択するべきです。

手堅さと斬新さで迷ったらどうすべきか

事業アイデアを検討するにあたり、新しいアイデアを試すか、古くからあるアイデアの改善を試すか迷った場合には以下の判断軸で検討してはいかがでしょうか?

  1. 市場と競合の分析:
    • 市場ニーズの確認: 市場で未解決の課題や需要があるかどうかを評価します。新しいアイデアが市場での需要にマッチしている場合、新規事業を検討する価値があります。ただし、テクノロジーで解決する問題ばかりではないので頭でっかちにならないようにします。アナログな方法で解決できる課題も多くあります。
    • 競合状況の分析: 既存の競合状況や新規参入の障壁を評価します。競争が激しい分野で新規事業を立ち上げる場合、成功するためには独自性が求められます。例えば、飲食店等は典型的な独自性が求められるビジネスです。
  2. リソースとリスクの評価:
    • リソース: 利用可能な資金、人材、時間、技術などのリソースを考慮します。新しいアイデアを試す場合、リソースの確保と投資が必要です。いくら斬新なアイデアであってもお金を用意できなければ実現はできません。
    • リスク許容度: 新規事業にはリスクが伴います。迷った場合でも、自身や投資家のリスク許容度を考慮し、リスクを最小限に抑える戦略を検討します。
  3. 自身のスキルと情熱:
    • スキルと専門知識: 自身やチームが新しいアイデアに必要なスキルや専門知識を持っているかどうかを評価します。自身の得意分野を活かすことは成功への道を開くことがあります。
    • 情熱とモチベーション: アイデアに対する情熱とモチベーションは成功の鍵です。迷った場合でも、情熱を持てるプロジェクトに取り組むことは重要です。
  4. 市場トレンドと未来への展望:
    • 市場トレンド: 市場の将来的なトレンドや変化を予測し、長期的な展望を考慮します。新しいアイデアが将来にわたって持続可能であるかを考えます。
    • 成長ポテンシャル: 新しいアイデアや改善プロジェクトが将来的に成長の機会を提供するかどうかを評価します。
  5. 顧客の声とフィードバック:
    • 顧客のニーズとフィードバックを収集し、彼らの要求や課題に合致するかどうかを検討します。顧客の声はビジネスの方向性を示す重要な情報源です。

最終的には、個々の状況や目標に応じて最適な選択をする必要があります。迷った場合でも、市場調査、リスク評価、リソースの可用性、自身の情熱、市場トレンドなどを総合的に考慮し、最も適切なビジネス戦略を選択することが成功への第一歩です。

また、実際には起業や新規事業は事業を進めながら結果を基に学び、適切な修正を行いながら進めていきますので、検討の結果、試してみてダメなら変更をしていく柔軟性も重要です。多くの成功企業も当初予定していたビジネスモデルではなく、PIVOTの結果、今のビジネスモデルに至っているケースの方が多いです。

番頭バントウ
番頭バントウ
バントウ制作チーム
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番頭バントウ制作チームは株式会社マイニングアーツが運営する、ベンチャー企業、中小企業向けビジネスメディア制作チームです。起業経験者、コンサルティングファーム出身者、ベンチャーキャピタル出身者らが制作、監修を行っています。
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【PR】見積・請求システムを導入する

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起業や新規事業において事業を始めるにあたり、必ず必要になるのが見積書や請求書の作成です。事業内容によっては見積書も請求書もそれほど多くの件数を出す事がないかもしれませんが、法人向けで割と低単価なビジネスを提供する場合は最初からシステム導入をしておくことをおすすめします。

なぜなら、起業後に事業が急激に展開するタイミングになると全ての事務作業が追い付かなくなります。専任の事務員を採用するまでの収益に余裕がないケースも多く、社長自らが事務作業をこなす事も多いです。

請求書を送るのが遅れてしまい、翌月に入金になってキャッシュフローが悪化するといったケースもよくあります。また、できれば、見積書や請求書のデータを会計ソフトと連携させておくと後の経理処理が楽です。

そのような視点から起業当初から利用して、長期的にもおすすめな見積書・請求書作成システムをご紹介します。

クラウド見積書・請求書作成サービス「Misoca(ミソカ)」

クラウド見積書、納品書、請求書作成管理サービス Misoca(ミソカ)です。Misocaとは、見積書、納品書、請求書をWeb上で簡単に作成、送付、管理できる弥生のクラウドサービスです。

弥生とは弥生会計という会計ソフトのメジャーブランドを展開している企業です。Misocaはもともとは名古屋のベンチャー企業でしたが、弥生が買収しシステム連携を実現させました。

そのため、バックグラウンドもしっかりしているサービスなので、使っている途中でサービスが廃止になってしまったりするリスクも低いです。

Misocaの特徴
●作るのがラクラク
とにかく、見積書等の書類作成が簡単なのが一番のウリです。好みのデザインテンプレートを選び、項目に沿って入力するだけでキレイな請求書がすぐに完成します。

シンプルな操作で使い方に迷うことはありません。作成画面には必須項目や計算式が予め設定されているから、書き方がわからなくても記載漏れや計算ミスを防げます。さらに、見積書から納品書・請求書への変換や自動作成予約などエクセルでは実現できない機能も便利です。

●送付もカンタン
請求書の発送代行もしてくれるので、自分で封入して切手を貼る作業をする必要がありません。手続きも、ワンクリックでメール送信やPDFダウンロード、郵送代行を選択できます。手間や郵送ミスを減らすことができます。

●管理もおまかせ
取引履歴を探し出すのも一瞬です。一覧画面で請求、入金ステータスをすぐに確認できるので、
請求漏れの心配がありません。また、請求書から売上レポートを自動作成する等、ビジネスで使える機能が満載です。

●消費税改正に対応しています
消費税率10%・軽減税率8%での帳票作成、自動計算、区分記載請求書の出力が可能です。

Misocaのおすすめポイント
【1】ダントツの価格メリット
今なら、すべての機能が1年間無料でお試しできる初年度無償キャンペーンを実施中!ずっと無料でご利用いただける無料プランもご用意しています。

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無料体験プラン、有償プランでは電話、メール、チャットで、徹底フォロー!!
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MacでもWindowsでも使用可能/インターネット環境があればいつ・どこでも使用可能/インストール不要でパソコンも軽々、導入もかんたん/マシントラブルでもデータは自動バックアップだから安心です。

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バントウ制作チーム
番頭バントウ制作チームは株式会社マイニングアーツが運営する、ベンチャー企業、中小企業向けビジネスメディア制作チームです。起業経験者、コンサルティングファーム出身者、ベンチャーキャピタル出身者らが制作、監修を行っています。
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